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不登校の子どもにとっての「フリースクール」とは⑦ ~ 不登校傾向にある子どもの進路 No.3~ 神奈川県公立高校入試において不登校生徒などに対して特別な措置があります。

神奈川県公立高校入試制度の概要について、

前回のブログでご説明させていただきました。

今回は、不登校生徒などの選考における措置

について記してみます。

※実際の進路を決定する際には、学校の先生などとしっかりと相談・確認をするようにしてください。

不登校生徒など長期欠席について特別な事情を有する者に対して

選抜方法において特別な措置があります。

それが「資料の伴わない者の選考」です。

 

これは、不登校など特別な事情がある生徒(志願者)

本人の申請によって、「資料の整わない者」の取り扱いになります。

 

申請要件

この措置を希望する場合には以下の要件が満たしていることが必要です。

 

① 長期の欠席について病気などの特別な事情があること。

② 第2学年か第3学年のいずれかの学年、または両方の学年において、

欠席日数が出席しなければならない日数の3分の1以上であること.

 

 ※②の欠席日数には、フリースクールなどの通室で学校の

「出席扱い」になった日数も考慮されます。

 

申請の方法

願書と一緒に以下の書類を志願する高等学校に提出することになります。

①「長期の欠席を理由とする選抜方法申請書」

②「欠席状況証明書」

③「長期の欠席を理由とする選抜方法の取扱い申請書」

 

 

①「長期の欠席を理由とする選抜方法申請書」 

申請書は中学校にあります。記入については、生徒本人または

保護者の方が行うことになっています。

申請書には長期欠席の理由欄がありますので、

長期欠席をするに至った理由(特別な事情)を簡潔に記します。

不登校の子どもの場合には、不登校になった理由、

例えば、友人関係等のトラブルによる精神不安や体調不良等と

記したりします。

 

②「欠席状況証明書」

中学校の校長先生が交付するものですので、

学校に申し出て交付を受けることになります。

第2学年もしくは第3学年の《出席しなければならない日数》

と≪欠席日数≫が記入されます。

交付された「欠席証明書」は、開封せずに、

志望する高等学校に提出することになります。

 

③「長期の欠席を理由とする選抜方法の取扱い申請書」

記入する項目は大きく2つあります。

1つは【長期欠席の状況】という欄で

第2学年で長期の欠席をしたのか、第3学年で長期の欠席をしたのか、

またはその両方で長期欠席をしたのかを記します。

2つ目は【希望する取扱い】の欄です。

2年次の学習の記録を参考としないで、

3年次の学習の記録を参考にするのか、

逆に2年次の学習の記録を参考にして

3年次の学習の記録は参考にしない。

とか、2年次、3年次ともに学習の記録を参考にしないでください

などを志願先の高等学校に申請することができます。

 

 

当然、この「資料の整わない者」の措置によって

不登校の子どもが高校入試において

特別に有利になるというものではありません。

子どもたちがいろいろな事情で不登校になったとしても

できるかぎり公正な選考ができるようにといった措置と言えます。