こんにちは!フリースクールSeedsの職員、伊藤です。
さて、何らかの要因によって、
学校に行きたくても行けない不登校
の子どもたちが、
学校の代わりに通う場所である
「フリースクール」ですが、
「勉強や進路も心配だし、学校に行かなくて平気なの?」
「フリースクールに行ったら学校に行っちゃダメなの?」
といった疑問や不安もあるかもしれません。
そこで今回は、
フリースクールと学校の関係性についてのブログです。
以前のブログでも取り上げていますが、
フリースクールは学校のような決まりは基本的にはなく、
その教室によって運営スタイルは大きく異なります。
学校とフリースクールは別物である
と考えて頂いて問題ありません。
フリースクールには、不登校で家に引きこもりがちな子たちが、
まずは家以外に安心して過ごせる場所として利用したり、
体験的な活動を通じてリフレッシュできたり、
場所によっては学校のように時間割を組んで授業
を受けられたりする所もあります。ただ、
不登校になるくらいエネルギーが減って
しまった子どもたちに、すぐにでも
学習に取り掛からせようとするのは、とても難しい
とうことや、
毎日5~6時間の授業を受ける学校と比較すると、
どうしても学習時間が減ってしまう
ということは事実です。
フリースクールを利用する際は、
活動内容や学習のサポート方法などを事前に問い合わせたり、
ホームページやSNSなどで調べたりすることをお勧めします。
では、フリースクールに通う=学校を退学、
ということなのでしょうか?
その答えは「No」です。
小学校や中学校は義務教育下にあるため、
退学ということはあり得ません。
(私立の小中学校や高校を除く)
学校に籍を置きつつフリースクールに通う、
という流れになります。そして、
在籍している校長先生の判断により、
フリースクールに通った日を、学校での出席扱い
にしてくれるケースがほとんどです。
フリースクールの利用を考えている、または利用していて、
出席のカウントをしてほしいと思う場合は、
在籍している学校の先生や、フリースクール側に聞いてみる
ことをお勧めします。その際は、
フリースクールと学校がどのように連携
していくのかについても、一緒に確認しておきましょう。
【当教室における学校との連携についてはこちらからお問合せ下さい】
繰り返しになりますが、
小中学校は義務教育のため退学はありません。
つまり、フリースクールに通っても、
当然また学校に通うことも可能です。
フリースクールで元気を蓄え、
学校に登校復帰するケースも少なくありません。
特に中学生の進路活動においては、
調査書などといった学校を経由しなければ手に入らない
ものもありますので、
ご家庭でも学校としっかりと連携
していく必要があります。
「フリースクールに通っているから学校に
相談してはいけない」
ということは、まずありません。
そして、
学校かフリースクール、どちらか一方
に通わなければいけない、ということもありません。
曜日を決めてフリースクールと学校を併用する、
疲れた時だけフリースクールを利用するなど、
その子にあった柔軟な使い方が可能なので、
お子さんにとって一番良い形を探していくことができます。
教育機会確保法により、学校だけにこだわらず、
学校外での活動の重要性も認められました。
大人は子どもたちのために、
「学校に行かせなければ!」
「学校に行かないなんてありえない!」
という考えを一旦リセットし、
より柔軟な考え方を持ちながら、
その子にとって何が一番大切なのかを考えていく
ことが重要ですね。
以上、学校とフリースクールの関係性についてのブログでした。