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フリースクールSeedsに通う不登校の子どもたちの実態から思うこと

以前のブログでも記しましたが、フリースクールSeedsが開室して以来、

6年間で延べ178名の不登校の子どもたちが

通室をいたしました。

その子どもたちと日々関わる中で、私(筆者)の目に映る子どもたちの

実態とそれらから思うことを記してみます。

 

新年度がスタートしました。

毎年のことでありますがフリースクールSeedsに通室する

子どもたちの様子も一変いたします。

中学3年生(8人)全員が希望の高校へ進学

することができました。

フリースクールSeedsの通室は中学生までですので、全員が卒業となります。

 

そして新年度からも引き続きフリースクールSeedsに在室して、

新たなステップを踏み出す子どももいれば、

中には在籍校に登校復帰する子どももいます。

今年度は7人の子どもが学校に復帰をいたしました。

昨年度末にフリースクールSeedsに47名の子どもが在室生していましたが、

この2023年4月からは32名の仲間でスタートです。

昨年度末には「進級・進学パーティー」と称して、

今までの頑張りと次へのステップへ向けてエールを送り合う

パーティーを開き、第一教室には約40名の子どもたちが集いました。

私も、子どもたちとのいろいろを思い出し思わず “涙” が・・・

新たなステップを踏み出す子どもたちを見ていて、

つくづく思うことがあります。

フリースクールSeedsに通ってくる子どもたちは、

その当初何らかの事情で学校から足が遠のいていて、

いわゆる「不登校」という状態でフリースクールSeedsに出会うわけです。

世間では、その子どもたちを

「不登校の子ども」と言う“枠”の中で考える人

もいるかもしれません。

でも、その見方に私は大きな違和感があります。

確かに「不登校」という現象は現象として事実ですが、

別に特別な「不登校の子ども」という見方や枠の中で

考える必要はないと感じるのです。

みな普通の子どもです。

「特別な子ども」ではないということです。

ただ、今は休むことが必要であったり、

自分らしさを見つけたかったり、たまたま、

その子どもにとっては今がその時期ということであって、

それ(不登校)は誰にでもあり得ることなのです。

「不登校」という現象の中にある子どもも、

そうでない子どもとまったく一緒で、

自分らしく楽しく成長していきたいのです。

今現在、元気をなくしている子どもも、心の中では全員、

「自分らしく楽しく成長したい」

そのように思っているのです。

その子どもたちと関わる私たち大人が、心の底からそのことを

信じ向き合えるかどうかに掛かっている。

フリースクールSeedsのスタッフ全員が、

そのことを意識し日々努めております。

 

私たちが、心から

「子どもの可能性を信じて関わる」

を実践できたなら、子どもは100%いや120%、成長していく。

そのことを今まで「不登校」の状態にある子どもたちから

教えてもらったように思います。

これからも益々精進して私たち大人が成長しなければですね。