img
想いとミッション
img
活動と学習
img
進路と教育相談各種検査
img
法人概要
img
お問合せ

進学をチャンスに変える~不登校の児童・生徒の進学~

何らかの理由によって学校にいけない子ども、

いわゆる不登校の児童生徒にとって、

進学は大きなターニングポイントになります。

今までの状況から自分自身を変えるきっかけとなる、

特に重要な時期と言えます。

今回は、不登校の子どもと進学についてのブログです。

 

【小学校から中学校へ】

小学校から中学校に進学する時、中学校は義務教育のため、

公立の小学校から中学校への進学は、

小学校と同じ学区に分けられての通学、

同じような条件のまま進学することになります。

大きく環境を変えるには、私立の学校を選択したり、

他の学区の学校に越境したりと、一般的とは違う動きを

しなければなりません。その選択も限られたものであり、

多様なニーズにこたえられる十分なものである、と

言い切ることは難しいです。

不登校になった原因を払拭できずに、

同じ環境どころか、より厳しい環境で3年間を過ごす

ことになりかねません。そのような事態を避けるためにも、

進学する中学校とは事前に相談をして、

様々な対応を確認しておくべきだと思います。

また、不登校傾向にあるのであれば、

フリースクールを併用するのも一つの手段

として効果的とも言えます。

 

【中学校から高校へ】

高校進学は義務教育を離れ、基本的には

主体的に進学を選択することになります。

中学進学に比べて多様な選択肢があり、

自ら選択することによって大きく環境を変える

きっかけとなり得るのです。

広い選択肢の中で、不登校傾向にあった子どもたちからすれば、

期待と同様、もしくはそれ以上に不安を抱えている

ことも少なくありません。

しかし、小学校・中学校時代に不登校だったとしても、

自分に合った環境を見つけると同時に、

仲間や理解してくれる大人たちとの出会いは、

その子に大きな変化をもたらしてくれます。

私も高校教員の経験の中で、

不登校の状態から大きく成長を遂げた生徒たち

をたくさん見てきました。

中学校時代までは不登校であり、ほとんど家から出られない

状態が続いていた生徒が、学校のリーダーとして活躍する姿や、

自分の夢を実現していく姿を多く見てきました。

このような生徒の成長は、

第一に生徒自身の努力と心身の成長にあると思います。

しかし、高校の環境もまた、彼らの成長に大きく影響

を与えたものと思います。だからこそ、

子どもたちの成長のためにも、

周囲の大人たちの理解とサポートが必要

であると言えます。

高校を選択する際には、これまでの生活から

大きな環境の変化を伴います。

本人にとっては大きな不安と緊張があります。

しかし、この機会をポジティブにとらえ、希望をもって

挑戦してもらいたいですね。

 

以上、不登校と進学についてのブログでした。