こんにちは!フリースクールSeedsの職員、伊藤です!
さて、機会教育確保法※ができてからは、
不登校に対する理解も徐々に浸透してきているように感じられます。
とはいえ、不登校傾向にある子どもやその保護者の中には、
「学校に行けなくて大丈夫かな…」
「学校に行けないなんて、自分はダメだ…」
と感じている方も少なくないのが現実です。
学校に行きたくても行けない、そんな子どもたちが
学校の代わりに通う所。それがフリースクールです。
今回は、フリースクールと不登校についてご紹介します。
不登校とは、
「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的
要因・背景により、児童生徒が登校しない、
あるいはしたくともできない状況にあること」
と定義され、年間の欠席日が30日以上となっている
状態をさします。
(ただし、病気や経済的な理由によるものを除く)
学校に行きたくても行けない状況にある子どもたちが、
学校の代わりに通うことができないか、という思いから、
フリースクールが誕生しました。
かつては、世の中では「不登校=解決すべき問題」
という意識が強く残っており、
「とにかく学校に通わなきゃ(通わせなきゃ)!」
「勉強についていけなくなる!」
「これじゃ社会に出ていけない!」
というプレッシャーに押しつぶされていました。
「不登校は誰にでも適当に得ること」
という理解が広まったことと、
教育機会確保法ができたことにより、
学校内にこだわらず、学校以外での学習活動の重要性が
認められたことで、不登校傾向にある子どもたちや保護者の
不安の解消に大きく影響したと言えます。
文部科学省のページでは、フリースクールとは、
「一般に、不登校の子供として、学習活動、教育相談、
体験活動などの活動を行っている民間の施設」
と紹介されており、厳密に何をしなければいけないという
公的な決まりはありません。
フリースクールによる活動内容・運営方法は様々です。
つまり、何らかの理由で学校に行くことができない子が、
自分に合った場所、安心できる場所を自分で
選んで通うことができるのです。
ここがフリースクールの大きな利点とも言えます。
不登校になることで、自信をなくしている子が多くいる中で、
あれをしなさい、これをしなさい、と言われて責められ、
さらにふさぎ込んでしまうよりも、
不安な気持ちを解消して安心できる場所、
自分がやりたいことに挑戦して自信を回復できる場所探し
をしてもらい、明るい気持ちになってもらえることが、
子供の成長にとって一番大事なことなのでは
ないでしょうか。
フリースクールSeedsを運営する我々が、最も大切にしていることです。
もちろん、勉強することもとても大切です。
勉強を面倒くさがっている子どもたちも、勉強が大切なことは、
心の中では十分わかっています。
学校に行きたいのに行けない自分を責めている子もいます。
周りの大人たちは、そんな子どもたちの心を理解し、
しっかりと寄り添って適切な支援をしていくことが必要です。
もし、不登校のお子さんがいる、または自分自身が不登校である、
そんな方は、学校だけにこだわらず、フリースクールという
安心できる場所を探してみてはいかがでしょうか。
以上、フリースクールと不登校についてのブログでした。
※「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の擁護等に関する法律」の略称