神奈川県教育委員会(湘南三浦教育事務所)と
フリースクール等の連絡協議会が、令和3年5月12日(水)に
県藤沢合同庁舎にて開催され、
フリースクールSeedsも参加して参りました。
参加者は、湘南三浦地区の各市町の担当指導主事の先生方、
教育支援センター専任教員の方々、そしてフリースクール5団体の
代表者の方々です。
冒頭のご挨拶では、湘南三浦教育事務所の指導課長の先生より、
「不登校の子どもと関わる共通課題をそれぞれの立場から
発信していただき、横のつながりを作っていただければ」
とのお話がありました。
そして、鎌倉市教育支援教室「ひだまり」の活動について
パワーポイントを使ってのご説明があり、
その後、湘南三浦教育事務所のご担当の先生より
湘三地区の不登校児童の人数の推移についてお話をいただきました。
少子化にもかかわらず、やはり湘三地区においても
不登校児童生徒の人数は増加をしているとのことでした。
湘三地区不登校児童数
平成26年度 | 平成27年度 | 平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年 | |
小学校 | 246 | 238 | 291 | 390 | 386 | 441 |
中学校 | 697 | 730 | 778 | 964 | 914 | 1000 |
(単位:人)
休憩を挟み、第二部は4グループに分かれて
「不登校児童・生徒への支援等について」
というテーマで協議を行いました。
具体的な協議ポイントは、
➀学校との連携
②進路指導及び状況
➂コロナ禍の状況と取り組み
ということでした。
フリースクールSeedsのグループには、
藤沢市教育委員会指導主事の方、
逗子市教育員会指導主事の方、
そして葉山町教育支援室の先生がいらっしゃいましたが、
みなさん、それぞれの立場で積極的に発言をしていただき、
とても有意義な協議になったと感じております。
不登校の子どもたちに対して
「将来の自立を見据えて学習保障を
しっかりとしていかなければならない。」
あるいは
「子どもの最善の利益を考えて、
居場所や学びをつくる必要がある。」
など、どの立場であっても共通の思いがあることを実感でき
嬉しく感じました。
また各校では、コロナ禍にあってオンラインを活用した学習
(GIGAスクール構想)の導入が前倒しで進んでいるとのことでした。
学校と子どもをオンラインでつなぐ中で学習保障へと
つなげることの検討が進んでいるとのことです。
今後、フリースクールに通室している子どもが希望する場合には、
オンラインの活用をしてその子どもと学校を繋ぐなど
新たな連携の可能性もあると感じました。
いずれにしても、不登校の子どもたちが多くの方々の思いを受け、
安心して学べる選択肢が増えることは大変に良いことであると思います。