このブログを読まれているあなたは、
「フリースクール」にどんなイメージをお持ちでしょうか?
「フリースクールという言葉だけは聞いたことがある」
という人もいれば、中には
「在籍校の校長先生の承認を得てフリースクールへの出席が
“学校の出席扱い”になる」など、
詳しくご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
今でこそ、教育委員会や学校との連携が進んできた
フリースクールではありますが、そこに至るまでには
いろいろな経緯や背景があります。
そこで今回は、
多種多様なフリースクールの誕生の経緯と現状
を併せてご紹介いたします。
平成27年文部科学省が実施した調査によると、
全国に474ものフリースクール等の団体・施設があります。
最初のフリースクールが設立されたのは、
1960年代とされていますが、その約7割は
2000年以降に設立をされた団体・施設です。
ここ20年で急速にその数が増えてきたことがわかります。
フリースクール等の団体・施設に在籍する小中学生は4,196人、
高校生まで含めると7,011人となっています。
(平成27年3月時点)
フリースクールの運営母体についてですが、
一番多い形態はNPO法人で約50%、
続いて法人格を有しない任意団体が約20%、
さらには、個人で運営しているが約10%となっています。
一口にフリースクールといっても、様々な形があります。
そして、活動内容についてもその団体・施設によって
多様な取り組みが行われています。
敢えてその活動内容を分けますと、
大きく4つに分けることができそうです。
➀学習中心
②体験中心
③相談・カウンセリング中心
④その他(訪問等)
そのフリースクールの考え方やスタッフの属性などによって、
その団体・施設の中心となる活動内容が決まっているようです。
活動内容がフリースクールによって様々であることは、
不登校の子どもの状況や多様なニーズに応じて
フリースクールを選べるという点では、
良いことだと言えます。
また、会費についてですが、文科省のアンケート調査によると
月額授業料
1~3万円が4割弱、
3~5万円が4割弱で、
平均額は3万3千円となっています。
※学校以外の施設で学ぶ子どもたちへの財政的支援に
ついても、現在文科省の方々と有識者の方々との間で
議論がされている点でもあります。
子どもたちに不利益が生じることが無いような制度や仕組みが、
より一層整っていくことを切に願うばかりです。
<参考資料>
小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通
民間の団体・施設に関する調査
平成27年8月5日 文部科学省