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不登校の子どもにとっての「フリースクール」とは➂ ~ フリースクールの正しい認識?! ~

世間の人から、

フリースクールは不登校の子どもたちに甘いのではないか

との声を聞くことがあります。また、保護者の方の中にも、

ゆるい環境に慣れると学校復帰やその先の進路に

影響が出るのではないかと

ご心配される方がいらっしゃいます。

いろいろな考えがあることと思います。

しかし、実情は、フリースクールである一定の期間を過ごし、

その後、進学や復学など、しっかりと次のステップに

進んでいく子どもがほとんどです。

(ご家庭や本人の健康上の理由による退室は除く)

 

■フリースクールSeedsデータ(2017年9月~2021年4月)

➀当教室からの学校復帰率   10/78名 12.8%

②不登校中学3年生高校進学率 32/32名 100% ※学び方教室BB含む

 

不登校状況とその対応について一般の方が

わかりやすいように例えるとすると、

風邪を引いたときと似ているように思います。

普段、健康な人が風邪を引き37℃以上の熱が出ているとします。

その人に向かって、

「家でダラダラするな」とは言わない

と思います。ましてや風邪をひいている人に、

「スポーツは身体に良いから外でジョギングでもしよう。」

とは言わないですよね。

「まずはゆっくりお家で、栄養のあるものをとって、しっかり休んで。」

と言う話だと思います。そして、元気になったら、

“風邪を引かない身体づくり”

“健康に良い生活習慣を整える”

といったことをしていくことが大事だと思うのです。

 

不登校の子どもの状況と対応も同じだと感じています。

不登校になる理由は人それぞれです。しかし、共通して言えることは

“今は休むことがその子にとって必要である”

ということなのです。

 

風邪を引いた時に少しでも早い回復を願うとしたら、

ゆっくり休める部屋とか、体の症状に合わせた食事、

さらにはお薬などいろいろあると思います。

 

同じように不登校の子どもにあった場合でも、

安心できる居場所、

自分らしく人と交流できる場面、

学習できる機会など、

それぞれの子どものニーズに合わせた選択肢があることが大事です。

そのような環境にあうとその子ども本来の元気が出てきます。

そして、次のステップへと繋がっていくことがほとんどなのです。

 

数多くの不登校の子どもと関わらせていただき、これだけは言えます。

子ども自身が一番、

「より良くなりたい!」と思っているのです。

表面的には無気力でネガティブな感じであったとしても、

心の奥深くでは、全員の子どもが今より

もっと良くなりたいと思っています。

私たち大人が、その真実をしっかりと受け止め、

その種を育てられたらと思うのです。

その役割が「フリースクール」にはあると思っています。

少人数でアットホームな雰囲気だからこそ、

そのような子どもとの向き合い方ができるのが

「フリースクール」最大の特徴です。

 

しかし、ただ元気になって学校へ登校復帰や進学できればOK!と、

いう子どもばかりでもありません。

特に「発達障害(特性)」のある子どもたちは、そのように感じます。

次回のブログでは、その当たりについて記してみたいと思います。